昔、騙されやすい猿をたくさん飼っている男がいた。
ある朝、男が猿の餌の橡の実を持って来て「朝に三個、暮れに四個やろう」と言うと、猿たちは口々に文句を言った。
男が「では、朝に四個、暮れに三個やることにしよう」と言うと、猿たちは納得して、橡の実を四個ずつもらった。
喜んで橡の実を食べている猿たちを眺めながら、男が首をひねった。
「あれれっ? 何であんなに喜んでるんだろう…」
夕方になって、男が「やっぱり、朝に三個、暮れに四個やることにする」と言うと、猿たちは納得して、橡の実を四個ずつもらった。
喜んで橡の実を食べている猿たちを眺めながら、男が首をひねった。
「あれれっ? 騙されやすいって誰のことだろう…」


コメントする