臆病な二人の兵士

 昔、臆病者の兵士が二人いた。

 あるとき、偵察を命じられた二人は、草むらの中をおっかなびっくり進んでいた。

 いきなり前方から敵の兵士が現われた。驚いた二人は一目散に逃げ出した。一人は五十歩しか逃げなかったが、もう一人は百歩も逃げていた。五十歩逃げた兵士はそれを見て笑った。
 「百歩も逃げるなんて、おまえは臆病なやつだな」
 「おまえがのろまなだけだろ」
 「顔に鼻くそが付いてるやつに言われたくないな」
 「おまえだって、顔に目くそが付いてるくせに」
 そんなことを言い合っていると、五十歩逃げた兵士の足元に何かが転がって来た。
 「ん? 何だこれ?」
 手榴弾だ。どかーん。

 結論。もっと遠くまで逃げた方がよかった。

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このページは、かみ かずしげが2009年9月 5日 00:00に書いたブログ記事です。

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