三上で詩作する男

 ある男が馬上で詩の一節を思い付いた。

僧は推す月下の門

 厠で座っているときに別の表現が浮かんだ。

僧は敲く月下の門

 夜になり、寝ながら詩のことを考えていたら夢を見た。

蝶は戯れる月下の門

 目が覚めると、もう何が何だか分からなくなってきた。

蝶は渡る韃靼の海

橋を渡る世間の鬼

雉が語る犬猿の仲

人も氷る宇宙の旅

 男は、「これは妖怪枕返しの仕業に違いない」と思った。

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このページは、かみ かずしげが2009年9月 4日 00:00に書いたブログ記事です。

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