結局、コンビニの端末では必要な品物が発注できないことが分かり、ハンプティとダンプティはそのまま戻ってきた。二人がやっぱりネットカフェまで行くしかないなとボヤいているのを聞いて、ヘルシング教授が馬車に乗せてやろうと言いだした。ハンプティとダンプティは喜んで、教授と一緒に出かけて行った。
馬車を見送った二人のジョナサンは、城の中に戻った。
「ここに来る途中、教授から話を伺いましたが、まだ信じられませんよ」
ジョナサン(ハーカーの方)の困惑している顔を見て、ジョナサン(スウィフトの方)が言った。
「いや、まったく。教授が来てくれなかったら、大変なことになるところだったよ…」
ジョナサン(スウィフトの方)は、書斎へ行きかけたが、足を止めた。
「でも、やっぱりその前に、とにかく何か食べよう」
二人は食堂に入って行った。
食事をしながら、この数日間の見聞を互いに交換し合った二人のジョナサンは、どのような手違いでこのような分裂が生じたのかは分からないけれども、今後は煩雑さを避けるために一人の人物として記述されても差し支えないだろうということで意見が一致した。
さっそく、ジョナサンは書斎へ行って、伯爵の蔵書を礼拝堂に運び込みつつ不動産の売買契約に関する書類を整えた。鏡の中に閉じ込められているにせよ、トカゲの絵の中に潜んでいるにせよ、後で伯爵の同意は得られるだろうという読みで、あくまでも予定の行動を貫くつもりらしい。
ヘルシング教授たちがネットカフェから帰ってきたときには、もう日が沈んでいた。ハンプティは、すぐに鏡のある部屋へ行った。ダンプティと交代で絵の中のトカゲを見張るのだと言って妙に張り切っている。教授は複雑な表情を浮かべて、何か自分の考えに浸っているようだ。


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