空飛ぶ島の夢から目覚めたとき、ジョナサンは元の屋根裏部屋にいた。握り締めていた手を開くと、そこにはドングリがあった。ここで眠るときに手に持っていたのだと考えたが、夢の中から持ち帰ったものであるような気もする。
それ以来、ジョナサンはそのドングリがないと眠れなくなった。しかし、ドングリを持って眠ると必ず悪夢にうなされた。あるときは怪しげな降霊術に参加し、あるときは薄気味の悪い不死人間に会い、あるときは“踏み絵”を踏まされそうになった。
あの伯爵に圧倒され、なす術もなく逃げ帰ったことが尾を引いているのかもしれない。それでもジョナサンは、ドングリを手放せなくなっていた。もしかすると、あの少女にもう一度会えることを密かに期待していたのかもしれない。
こうして、ジョナサンの見る悪夢は、次第に無気味さを増していった。
そして、次の悪夢は、馬の蹄の音から始まった。


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