河原に座って罵り合うヽ大法師と八房の声がまだ続いている中で、ピンクの豚が数珠玉を拾い、伏姫は数珠玉に糸を通している。その糸には既に九十個余りの数珠玉が連なっていた。
すると川上から、虎や大蛇やその他の動物たちがおおぜい泳いできた。
「さあ、ジャングルへ帰ろう」
すると川上から、大きな方舟が流れてきた。
「待ってくれよー。今度こそ大洪水が来るんだってば」
すると川上から、大きなシルクハットが流れてきた。
その中から、得体の知れない妙な生き物が出てきて、ふわふわと飛んでいる。
すると上空から、黒豹にまたがったマントの男が降りてきた。
マントの男は大きなシルクハットを拾うと、再び空を翔けていった。
すると川上から、変な形の家が流れてきた。
その家の広い床を、お婆さんがせっせと掃除している。
すると川上から、舟に乗った鉢かづきが流れてきた。
その舟には、すやすやと眠っている三才ほどのおさな子の姿もあった。
「ちょっと待って!」と伏姫が叫び、川の中へと駆け出した。
ピンクの豚は、最後に残った数珠玉を拾い上げ、鼻に近づけ匂いを嗅いだ。そして、思いっきり吸った。
すると川上から、茶碗に乗った一寸法師が流れてきた。
その頭には、不思議な玉をかぶっている。
「!」マークを頭上に浮かべ、ピンクの豚が川に飛び込んだ。
鉢かづきとの感動の再会を果たした一寸法師に、ヽ大法師が言った。
「あんたのせいで、どえらい目にあったぞ」
「まったくだ。こんな糞坊主まで出てきやがって、いい迷惑だ」
「なんだと、この犬神まがい」
「何を言うか、この俄坊主」
おさな子を抱きかかえた鉢かづきに、伏姫が尋ねた。
「この子の名は?」
「名前はまだ…」
すると、一寸法師がおさな子によじのぼって甲高い声で言った。
「おい起きろ、寝太郎!」
こうして、三人を乗せた舟は、川上へと帰っていった。
舟の舳先に結わえつけた綱を引いているのは、得体の知れない妙な生き物だ。
「これで、めでたし、めでたし、だな」
ヽ大法師が満足そうに言うと、八房は不満げに吠えた。
「あんたはいつまで居座る気だ?」


お久しぶりです! 筆が快調ですね。
残念な思いをしながら(笑)、楽しませていただいています。
この展開だと、blog形式であることがちょっと「x残念!」、、というのは、読む方にとって、一日単位で、スクロール・アップするのが、アフォーダブルではないので、、、
これからも楽しみにしています!
無風凧さん、毎度、どうも。
なるほど…。
ところで、「アフォーダブルって何?」と思ってググろうとしたら、何だかグーグルさんが眠っているようで…。
文脈から考えると「便利」とか「扱いやすい」というような意味でしょうか?
試しに日付順に表示してみます。
さっそくのご対応、ありがとうございます、、、
とはいえ、「blogは上にある記事の方が新しい」、という固定観念が無風凧の中にも生じているようで、、、読みやすくはあるのですが、なんとなく「アレ」です。。。わがままでもうしわけなく。
もともとは、Afford ⇒ Affordance ⇒ Afforable です。
Affordableまでくると、無風凧の周りにしか通用しない身内語かもしれません、、、、「させやすい」とか「与えることが出来る」とかいう意味だと思います、、、って、Affordableが辞書に載ってなくて、「残念!」
(「残念」の意味がちょっと違う)。