ある農家の畑を子鹿が荒らした。それを知った農夫は銃で撃ち殺そうとしたが、息子に止められて見逃してやった。
後日、成長した鹿が、今度は屋根にのぼって糞をしていた。今度はさすがに我慢できずに、農夫は撃ち殺してしまった。少年は泣いて鹿の墓を作った。それを見ていた馬が、鹿の角を自分の頭につけてくれと頼んだ。少年が馬の頭に鹿の角をつけてやると、馬は「おかげでよく見えるようになった」と言って喜んだ。
数日後、農夫の家の屋根に、変な角が生えてきた。どうやら鹿の糞から芽が出たようだ。近所の人たちは「あの家は屋根に変なものが生えているし、鹿の角を生やした馬もいる。馬鹿が伝染るから近づかんほうがいい」と噂した。それを聞いた馬は、こう言った。「伝染るんではなくて、映るんです」
この話は、鹿の角を生やすと馬鹿が映るものがよく見えるようになると言いたいようである。
※都合により、予定していた内容を変更してお届けしました。なお、「白雪姫と四十人の盗賊」は5月10日(日)午前7時に公開します。


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