2009年11月アーカイブ

 ハリウッド映画には妙な日本人が出てくるという固定的なイメージがある。この作品ではその典型的な例を見ることができる。団扇を持って含羞む“ゲイシャさん”だ。せめて扇子にしてくれよ。(*)

(*)ところで、『刑事コロンボ』が日本ロケをやるらしいぞ、という情報が映画雑誌に掲載されていたことがある。

日本ロケ計画進行中! スクリーン12月号によると「刑事コロンボ」日本ロケが進行しているということだ。8月にプロデューサーのエバレット・チェーンバースが配給元の日本MCAにロケ計画の話と費用の打算をしに訪れた。翌9月上旬、シナリオ担当のリック・コルブとエバレット・チェーンバースが来日して、東宝撮影所、松竹撮影所、アメリカ大使館、警視庁、東京近郊を訪れ、ロケ・ハンした。現在リック・コルブは日本編“コロンボ”を執筆中で、完成次第ピーター・フォークとNBCに話をし、OKが出れば来春早々にも日本でも撮影が開始されそうである。

(縦開きの手帳・1976-10-25)

 その後、日本編の企画は立ち消えになってしまった(らしい)けれども、もしも実現していたとしたら、どのようなものになっていただろうか。この情報にはユニヴァーサルの親会社やコロンボシリーズのプロデューサーの名が挙がっているので、ある程度の信憑性はあったように思える。そんなわけで、リック・コルブという正体不明の脚本家のお蔵入りになったシナリオが、もしも実在するとしたら、そこには、なんとなく団扇を持った“ゲイシャさん”が描かれていたのではないかという気がする。

 今回の犯人は、自分で捌いたフグを平気で食ったりもする美食評論家だ。毒舌を武器にして金を巻き上げていたが、あるレストランのオーナーがついに反旗を翻す。そのオーナーは犯人と口論した後、正体不明の毒物によって変死する。普通に見ていれば「はは~、フグの毒を盛ったな」と分かる。しかし、どうやってワインに毒を入れたのかが分からない。まあ、だいたいそんな話だ。

 最初に書いた“ゲイシャさん”のシーンは、日本から来た商社マン(?)を自宅に招いてフグサシをご馳走しているところにコロンボがやってきて…という、犯人にとっては「これはマズイな」という展開。その後、鑑識がフグの毒だったことを突き止めるので、この一連のシーンはなくても別に構わない。日本の視聴者に対するサービスだったのだろうか?

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 サブリミナル映像といえば『刑事コロンボ』のこのエピソードを思い出してしまうけれども、映画のフィルムにコーラだかポップコーンだかの映像を入れたら売店の売上が跳ね上がったとかなんとかという怪情報(*)が、当時はまことしやかに語られたりもしていた。で、それを殺人のトリックに使っちゃったのが、今回の作品だ。

(*)これは嘘っぱちだとか、いや、ある程度の効果はあるんだとか、いろんな意見があるようだけど、映画を見ていて異常に喉が渇いたら、それはたぶん塩分の多いポップコーンの食べ過ぎだと思った方がいい。

 そんなわけで今回の犯人はたぶん心理学者だ。何が動機だったか思い出せないけれども、とにかく生きていてもらっちゃ困る人物を殺害する。被害者が計画通りのタイミングでロビーに出てきたところをサイレンサー付きの銃でプシュッと撃つ。実に手際がいい…と思っちゃうところが実はサブリミナル効果なのだ。犯人役をやるのはこれで三回目のロバート・カルプだから、ついつい騙されてしまうけれども、実際にこんなやり方でうまくいくわけがないじゃないか。

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 「ココログ仕様変更、機能追加のお知らせ」を読んで、あきれました。

2)「同一カテゴリー記事の表示」設定をONに。(日時未定)

 ココログの記事ページ下部に、同一カテゴリの記事を表示させる機能があることをご存知でしょうか?

 2007年4月に本機能は追加されましたが、それ以前からココログを利用されている方を中心にご存知ない方が多いようです。そのため、現在OFFの方の設定をONにさせていただきたいと思っています。

 ココログを訪れてくれる方にとって便利な機能となりますので、ぜひ本機能を利用してみてください。

 ※必要のない方は、管理画面から元に戻すことが可能です。

 同一カテゴリの記事が表示できることは存じております。僕は2008年から利用してますけど、煩わしいのでOFFにしています。それ以前から使っていても意図的にOFFにしている方は結構多いんじゃないかと思うんですが、スタッフの方は“ご存知ない”のでしょうね。

 念の為に書いておきますが、「ご存知ない」を正しく表記すると「ご存じない」になるだろうと思いますが、これは誤った敬語表現です。面倒なので詳しいことまでは書きませんが、お知りでなければ御自分でお調べになってみてはいかがでしょうか。

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 「殺人事件の犯人の多くは配偶者だ」という意味のことをコロンボが言っていたような気もするが、実際に扱った事件では、愛人殺しに比べると妻殺しは少ない。抑圧された夫が自由を得るために妻を殺す話は、このほかに『白鳥の歌』があるだけだ。

 そのような不幸な夫の一人、妻に頭の上がらない写真家が、今回の犯人だ。まず、誘拐に見せかけて監禁した妻を殺す。その後、無関係な男を射殺して誘拐犯と撃ち合いになったように偽装する。そのためには、自分の足に銃弾を撃ち込むことも辞さない。それぐらい追い詰められて、決死の覚悟で犯行に及んでいるのだ。(*)

(*)そう言えば『白鳥の歌』の犯人も、自分が操縦する自家用機を墜落させるという捨て身の犯行だった。この点で、現在の境遇から脱出するための殺人は、現在の地位を守るための殺人とは大きく異なるといえるかもしれない。

 誘拐犯から届いた(ように見せかけた)脅迫状や写真が証拠となり、犯人のアリバイが成立する。コロンボはいつものように不審な点を次々に発見していくのだが…。今回の見どころは「潜入捜査」だ。(笑)

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 11月11日はカート・ヴォネガットの日だそうで、それじゃ読んでみるかと読みかけてそのへんに積んでおいた本の山から抜き取ったのがこれ(だいたいいつも、僕はこんな感じでヴォネガットの本を読み始める)。

icon icon

 まえがきという部分は、一冊の本のなかで最初に読者の目にはいるくせに、たいていは最後に書かれる。

――というフレーズも入っている「まえがき」が書かれたのは、ソ連が崩壊した1991年。今から18年も昔のことだ。つまりその1991年現在の自伝的エッセイが詰まっている。話があちこち飛び回るヴォネガットのエッセイ集ならどこから読んでもいいだろうなんて、ずぼらなことを考えてはいけない。これは最初の1ページ目から順に読むべきだ。

 そんなわけで、また最初から読み直している。いつになったら最後まで読めるのかは神のみぞ知る。

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 これが第一期の最後の作品だと知ったのは、だいぶ後になってからのことだった。そう言われて見ると、なるほど確かに最後を飾るにふさわしい難事件のようにも見えてくる。しかし、最初に見たとき(*)の記憶は、いつもと同じようなパターンだったという印象ぐらいしか残っていない。

(*)僕は1974年11月23日の再放送で初めて見た。残念ながら最初の二作と第一期の七作は初回放送時には見ていないのだが、1974年4月からは(再放送を含めて)もちろんテレビに噛りついて見ていたし、手帳には毎回必ずでかでかとタイトルを書いていた。初回放送日のデータはいろんな資料に出ているので、再放送分だけ転記しておく。

放送年月日タイトル
1974-10-12殺人処方箋
1974-10-19ホリスター将軍のコレクション
1974-10-26構想の死角
1974-11-02指輪の爪あと
1974-11-09二枚のドガの絵
1974-11-16死の方程式
1974-11-23パイルD-3の壁
1974-11-30もう一つの鍵
1974-12-07死者の身代金
1974-12-21アリバイのダイヤル
1975-08-25黒のエチュード
1975-08-26断たれた音
1975-08-27偶像のレクイエム
1975-08-29二つの顔
1975-08-31溶ける糸
1975-12-22第三の終章
1975-12-23毒のある花
1975-12-24意識の下の映像
1976-03-29ロンドンの傘
1976-03-30悪の温室
1976-03-31愛情の計算
1976-04-01別れのワイン
1976-08-09野望の果て
1976-08-10白鳥の歌
1976-08-11権力の墓穴
1976-08-12逆転の構図
1976-08-13自縛の紐
1977-08-23歌声の消えた海
1977-08-24祝砲の挽歌
1977-08-25忘れられたスター
1978-03-27死者の身代金
1978-03-28構想の死角
1978-03-29パイルD-3の壁
1978-03-30ロンドンの傘
1978-07-15別れのワイン
1978-07-22断たれた音

 NHKでの(再)放送はもう少し続いたと思うけれども、残念ながら、これ以降の手帳には放送日の記録はなかった。

 さて、今回の犯人は野心的な建築家。その夢のような都市建設の計画を出資者の夫が知って猛反対する。出資者の夫が車に乗るところを待ち伏せしていた犯人が拳銃を突き付けて…(どうやら殺害したらしい)。被害者の前妻が行方不明になったと通報して、コロンボが登場する。被害者の現在の妻(出資者)も犯人も、居場所が分からないのはいつものことだと言って取り合わない。しかし前妻だけは、殺されたのではないかと心配している。

 まあざっとこんな感じで、死体が出なければ殺人事件にはならない。犯人は一体どこに死体を隠したのか? この厚い壁を前にして、コロンボはあくまでも真正面から突破しようとする。無事に突破できるのかどうかは見てのお楽しみだ。

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 ウォッチリストに登録しておいたニコニコ大百科の「MADテープ」の項目が更新されたという通知が届いたので行ってみた。

 以前よりも正確な記述になっている。“NEW”の付かない「MAD TAPE」がおそらく元祖の一つだろうし、このテープが今もどこかに大切に保管されていることは間違いない。しかし、これが表に出ることはまずないだろう。伝説のテープとして語り伝えられるべきものだ。

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