あの頃はまだ、うちにビデオがなかったので、カセットテープに録音して何度も何度も聞いていた。だから、映像よりも音楽の方が強く記憶に焼きついている。ちょうど第二シーズンから第三シーズンが再放送されていた頃で、ディック・デ・ベネディクティスの曲が多かった(*)。そんなわけで、新シリーズのうちベネディクティスが音楽を担当している作品は、それだけで何となく古き良きコロンボが帰ってきたような気がして、点数が甘くなってしまう。
(*)第二シーズンは、『黒のエチュード』、『アリバイのダイヤル』、『ロンドンの傘』、『断たれた音』、『二つの顔』の5本。
第三シーズンは、『毒のある花』、『別れのワイン』、『野望の果て』、『意識の下の映像』、『愛情の計算』、『白鳥の歌』、『権力の墓穴』の7本。
第四シーズン以降はぐっと減って、『自縛の紐』、『歌声の消えた海』、『黄金のバックル』の3本のみ。
ちなみに、新シリーズは、『死者のギャンブル』、『恋におちたコロンボ』、『4時02分の銃声』、『死を呼ぶジグソー』、『奇妙な助っ人』、『殺意の斬れ味』、『復讐を抱いて眠れ』、『奪われた旋律』の8本。
今回の犯人は、映画音楽の巨匠なのだが、実は弟子に作曲させている。それが暴露されるのを防ぐために、事故死に見せかけて弟子を殺害する。その後、犯人が作った曲に、監督がダメ出しをするシーンがあるのだが、その“ダメな曲”を作曲したのもベネディクティスだというのが面白い。わざわざ“ダメな曲”を作曲したのか、それとも実際に没になった曲を流用したのだろうか…。普段は画面の外にいる裏方にスポットライトが当たっているからといって、そんなことまで考えなくてもいいか。







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