7月4日の(NHK BShiでの)放送が休みなので、未映像化作品(*1)を読んで感想を書こうと思う。
(*1)二見書房から発行された未映像化作品は、『13秒の罠』『歌う死体』『血文字の罠』『硝子の塔』『サーカス殺人事件』(文庫)と、『殺人依頼』(ハードカバー)の6冊。
僕は『13秒の罠』(The Dean's Death)を、英語版ノヴェライズで(途中まで)読んでいた。高校に入ったばかりの頃、書店の洋書コーナーで偶然見つけて、自力で翻訳してやろうと無謀なことを考えた。結局、辞書を引くのは早くなったが最後まで読めずに卒業してしまった。
そんなわけで、訳書が出たとき、僕は懐かしく読み始めたが、結末を全く知らないという幸せな読者だった。読んでいるうちに幻想的な舞台劇の悪夢のようなシーン(*2)を思い出した。
(*2)独特の台詞の言い回しが、僕の乏しい英語力ではさっぱり分からなかったのだ。それを確認しようとしたけれども、そんなシーンはなかった。たぶん、日本語版ではカットされたのか、英語版独自の肉付けだったのだろう。
コロンボが大学で講演している最中に殺人が行われるという点は『殺人講義』と同じだから、おそらく、この没になった状況設定を新シリーズに流用したのだろう。しかし、ストーリーは全く異なっている。今読み返してみると、ところどころに別の作品に出てきた手がかりなどがあったりするのも興味深い。没になった企画でも使える部分があったら徹底的にリサイクルしているように思える。







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