新シリーズには、過去のパターンを敢えて壊すような作品がある。以前は、こんなの(*)はただのぶち壊しじゃないかと残念がっていたけれど、最近、それはそれでいいのだと思えるようになってきた。
(*)『かみさんよ、安らかに』、『初夜に消えた花嫁』、『死を呼ぶジグソー』を初めて見たときには、「いくら何でもこれはやりすぎだろう」と思った。今でも「これは確かにやりすぎだ」と思う。しかし、こういう“こわれゆくコロンボ”もまた面白い。
今回の事件は、犯行の手口が具体的に描かれないままで展開する。被害者の女性は行方不明。数々の手がかりから次第に殺人の線が濃厚になっていくけれども、肝心の死体が見つからない。スコットランドヤードのダーク部長(今は局長に昇進している)からの要請を受けてコロンボが捜査に取りかかるという大サービスもあり、オールド・ファンも納得できる壊し方になっている。







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