幻の送別会

 もうかれこれ20年以上も前のことになります。僕はファミレスでバイトしながら職探しをしておりました。昼の間に自由に動けるように、夜~深夜の時間帯に勤務してました。話はそれますが、『深夜勤務』を読んだのがきっかけでスティーヴン・キングにハマったのは、ちょうどその頃です。

 それはともかく、大学生や高校生にまじって、ちょっとだけ老けたやつが同じユニフォームを着て「いらっしゃいませ。何名様ですか?」とか言ってたわけです。みんなで、よく閉店後にボウリングやカラオケなどに行ったりしてました。

 バイトを始めて半年ほど経った頃だったと思います。ある小さな会社の面接に行ったら、即決で「来月から来てください」という返事をもらいました。で、バイト先に言ったら、「じゃ送別会だ」ということになりました。いつものノリでボウリングかカラオケのどっちかだったと思います。実は、どうもそのへんの記憶があまり定かではないのです。

 というのも、それからしばらく後、その会社から「あの話はなかったことに」と言われてしまい、頭が真っ白になったからです。やめるはずだったバイト先に復帰したときは、バツの悪いような何だか妙な気分でしたが、みんな笑って暖かく迎えてくれました。そんなこんなで、さらにまた半年ほど経ってから、とある会社に拾われました。

 二度目の送別会というのがあったかどうか、それもまた記憶があやしい…。今となっては、すべてが夢か幻だったような気さえします。

 たまに、そのときのバイト仲間のことを思い出すことがあります。みんなは、今、どこでどうしてるんだろうな…。みんなから見ると、消息不明なのは僕の方なんでしょうけど。

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このページは、かみ かずしげが2009年3月24日 21:50に書いたブログ記事です。

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