これまで、毎週土曜日の放送終了直後に次週の作品について書いてきたが、次週は一回休みなので、この機会に初回放送の2作品を振り返ってみる。
『構想の死角』の本の山
コロンボはかなりの読書好きではないかと思う。犯人の著書を読んで感心してみせるだけの場合もあるし、犯人の弱点を発見する場合もある。ときどき、カミさんが読んだ(*1)なんて言ったりもするけれど、実は本人も読んでいるのかもしれない。捜査のために読むというより、何にでも興味を持っているようにも思える。
(*1)よく考えたら、犯人の著書をカミさんが読んだという話はそれほど多くなさそうだ。カミさんが大ファンで、というのも入れればもっと多くなる筈だが…。いずれまた、きちんと調べてから書くことにする。
今回は、コンビでミステリを書いている作家の一人がもう一人を殺害する。犯人はコロンボに、我々の名探偵を見習いたまえとでもいうような皮肉な調子で、一抱えもある著書の山を貸し与える。しかし、コロンボはそれを真に受けて全部読破しようとしているようだ。事件解決の決め手を掴んだ後も、まだ読んでいる。結局、本の中には手がかりなどなかったのだと確認したかっただけかもしれない。
『歌声の消えた海』の鼻歌
よく言われることだが、名探偵の行くところでは、必ず事件が発生する。だとすると、事件が発生した後になって、のっそりと現われるコロンボの場合はどう言えばいいのだろうか。殺人事件の現場には、必ず殺人課の刑事がやってくる。これじゃあたり前だな。いや、もちろん例外(*2)はある。
(*2)『ロンドンの傘』、『歌声の消えた海』などが例外にあたるだろう。変則的な登場は、このほかにもいくつかあったと思うけど、あとは見てのお楽しみ。
今回のコロンボは、メキシコ行きの船上で殺人事件に遭遇する。「刑事なんて因果な商売で…」という台詞が聞こえてきそうな状況だ。正式な捜査権もなく、部下や鑑識課員もいないけれど、犯人に目星を付けて着々と手がかりを集めて行く。楽しい休暇がつぶされたにもかかわらず、最後は鼻歌まじりで犯人を観念させる。これほどゴキゲンだったのは、うるさい上司に報告書を提出しなくてもよかったからに違いない。
4月から放送時間が変更になるそうなので、予約録画をしている方は御用心。







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