何が最低といって、ミステリのネタバラシをやるほど最低なことはないと僕は思っている。倒叙形式だからといって例外にはならない。「誰がやったのか」が分かったうえで、犯人が「どのように尻尾を出すのか」を考える(あるいは意外な結末に驚く)楽しみが台無しになってしまうからだ。(*)
(*)『殺人講義』の中で、コロンボは過去に解決したある事件のことを話す。知ってる人なら、あれのことかと分かるけれども、知らない人には迷惑なネタバラシになる。残念なことに、その事件を扱った作品はNHKのBShiではまだ放送されていないので、できれば『殺人講義』は見ない方がいい。
さて今回の犯人は大学生、それも親の七光りで妙に態度がでかいやつだ。試験問題を盗んだことが親にバレるのを防ぐために教授を殺すというのだから、過去最低の犯人だろう。逮捕後の往生際の悪い捨て台詞を聞くと、コロンボでなくても溜め息をつきたくなる。どうしても溜め息をつきたい人は、他の作品を全部見てしまうまでとっておいた方がいい。







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